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日本での就職 留学生の強みとは

「海外の大学は日本の就職に不利」こんな話も今は昔。
国際化と事業多角化が進む今、日本企業は優秀な海外大卒者に目を向けている。
昨今の就職状況の背景と、企業側が期待する海外大卒者ならではのアドバンテージに迫ってみた。

追い風になってきた、海外大卒者の雇用状況

日本での就職

ここ数年、日本の採用市場において、海外の大学を卒業した学生に大きな注目が集まっている。ディスコインターナショナルの秋本浩児氏は「雇う側の意識が、かつての国内ブランド校偏重志向から、日本の大学、海外の大学に関わらず優秀な人材を確保したいというスタンスに変化している」と断ったうえで、こう語る。

「経済回復にともなう採用計画の著しい増加率(2006年度で23.9%増、日本経済新聞調査)と少子化などの影響で、今後日本の雇用市場は売り手市場に転向するでしょう。さらに、急激にグローバル化と多角化が進み企業の求める人材像も多様化した。海外大卒者に対する理解度が上がるとともに、その価値がじわじわと上がっている感があります」
留学生の登用に積極的なのは、やはり海外に拠点を持ち国際的に事業を展開している外資系や大手企業だ。合同企業説明会には、トヨタ、日立、伊藤忠商事、シスコシステムズ、ゴールドマンサックスなど、日本の学生に人気の高い企業が並ぶ。最近の傾向では、銀行、証券、信託、保険など金融機関、メーカーの技術職で、留学生の需要が高まっている。海外出張や海外派遣が多く、同僚や上司に外国人がいる場合もある。所定の技術力や資格以外に、商談ができるレベルの英語力を求める会社も少なくない。

また、従来英語がそれほど求められていなかった業種や企業も、国内だけでは商売が成り立たない時代に突入した。テレビ番組製作会社では海外でコンテンツ製作する機会が増え、海外の大学でファッションビジネスを学んだ人が、アパレル企業でマーチャンダイザーの仕事を任されたりする。さらに、スポーツビジネスやジャーナリズムなど、日本では一般的ではない分野を専攻し、ビジネスチャンスに結びつけるケースも増えてくるだろう。
新聞や雑誌には留学生が就職活動で成功した事例が紹介され、企業側の海外の大卒者に対する認識が変わってきた現状を、報道を見ることができる(AERA 2003.9.8号「海外大卒者の就職力」、共同通信2003.6.10)。

かつては帰国後の就職活動に不利といわれた海外進学組にも、最近では就職ルートが確立しつつある。日英バイリンガル学生をターゲットとした合同企業説明会を主催するディスコインターナショナルによると、今年秋に開催予定の「ボストンキャリアフォーラム」への参加企業は140社。35社であった87年と比べ、実に4倍もの伸び率を見せている。さらに、留学生の帰国時期に合わせて実施するサマーフォーラムには、今年170社を超える企業が参加予定という。この数字を見ても、企業の留学生に対する期待の高まりがうかがえる。

企業が評価する海外大卒者の強み

<英語力>

英語力

企業が求めるのは流暢に英語が話せる者ではなく、英語をツールとして何かをやり遂げる力を持つ者だ。秋本氏のいう海外大卒者のアドバンテージとは「現場感のあるコミュニケーション能力」だという。習慣や価値観の全く異なる人との関わりを通じて、留学生は助けを求め、交渉し、トラブルを解決しながら、英語で自己表現する手段や相手の言葉のニュアンスを察知する力を磨いていく。

また、英語を必要とする職場では、「読む・書く・聞く・話す」がバランスよくできて初めてビジネスコミュニケーションが成り立つといえる。その点においても留学生に分がある。通常海外の大学ではEnglish Writingを必須科目としている。多くの留学生が証言する通り、ライティングスキルを学ぶことは、英語圏の人々の基本的な思考回路や理論展開を学ぶに等しい。さらに大量の文献を調べたりエッセイをこなすことで、情報収集力や文章構成力を習得する。仕事で英文書類を読みビジネスレターを作成する際に役立つことはいうまでもない。

<ビジネスの基本概念と実践力>

海外、特にアメリカの大学は実社会に密着した実践的なカリキュラムで知られている。その核を成すものが「プロジェクトマネジメント」である。これは人材・資金・コスト・物資・設備・スケジュールなどプロジェクトを包括的に管理するための基礎概念と手法で、1950年代後半に米国防総省によって体系化された。日本ではいち早く孫正義氏らIT経営者によって取り入れられ、事業の合理化、効率化を目指す他分野の企業も追随している。

ビジネスを専攻すると、必ずといっていいほど起業家や投資家となってプロジェクトに取り組む課題が出される。実際の成功例からチームワークの作り方を学び、失敗事例から問題回避をシミュレーションする授業も定番だ。クラスではプレゼンテーションやディベートが盛んに行われ、ビジネス交渉やプロジェクト参画に応用できるロジックな論理展開を叩き込まれる。

教室で学んだ理論を実践の場で試す実習も豊富だ。航空学で有名なカンザス州立大学は、広大なキャンパスに空港と40台の専用機を所有。入学翌日には未経験者でも教官に伴われて飛行機を操縦する。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校でレクリエーションを専攻した学生は、プロジェクトの一環として公園を新設する公共事業の入札に参加した。発祥地だけにインターンシップも盛んで、留学生にも広く門戸を開いている。研修先は貿易、サービス、マスコミ、ファッションなどあらゆるジャンルに渡る。興味のある業界の実態や動向を把握するばかりか、海外の企業文化や仕事観を肌で理解する稀少で魅力的な経験といえる。

<バイタリティ、積極性>

バイタリティ

情報化、国際化の波が急激に押し寄せる今の日本社会では、どんな変化にも対応できる柔軟性と適応能力が必要となる。また業務で成果を上げるために、目標達成に前向きに取り組む積極性や困難に打ち勝つ気骨が望まれる。そんな風潮の中、企業が今もっとも海外大卒者に期待しているものは「積極性やバイタリティ」である。

海外ことにアメリカの大学は、学ぶ側の要望を意識した柔軟で自由度の高いシステムに定評がある。専攻を途中で変更することもでき、有名な教授の指導を受けるために転校したり、好成績を納めればトップクラスの大学への編入も可能だ。やる気と実力のある者にチャンスを与える反面、常に最善策を模索し、自分で決断しなくては前に進めないという厳しさもある。授業においても学生が主導権を握るよう推奨され、ディベートやプロジェクトに積極的に参加する学生は高い評価を得る。さらに卒業のためには、1日平均10時間といわれるハードな勉強をこなさねばならない。秋本氏はフォーラム参加企業の声を代弁した。

「留学生の大多数は、自らの意志で海外進学を選びます。何も知らないうちに18才の若さで短大に入学しても、紆余曲折を経て自分なりの目的を見い出し、レベルアップを重ねていく学生も少なくない。ハンディを乗り越え厳しいといわれる海外の大学を卒業したこと自体、大きな評価の対象となるんです」

Key Word「キャリアフォーラムとは」

1987年より、海外の大学・大学院を卒業もしくは卒業予定のバイリンガルを対象に、就職活動の促進を目的として開催されたフォーラム。

開催地もボストン、ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルス、東京と広がり、多くの企業と優秀な海外大学卒業者と交流の場を提供している。

海外で学んだ卒業生を積極的に採用する企業が400社以上参加している。

キャリアフォーラムネット
http://www.careerforum.net/

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